
思考の癖は、過去の経験が関係している
心に傷を受けた経験がありますか?
私は中2の頃が一番ニキビが酷くなって、顔全体にニキビがありました。
赤く大きく炎症したニキビが何個もブツブツ顔中にできている人なんて、学年でも学校全体でも、きっと、私一人。当時はニキビがある人って、そんなに多くなかったのです。
傷つきやすい時期ですから、この頃に受けた心の傷っていうのを、私は長年引きずりました。
かなり扱いにくい子供だったと思います。亡き両親には申し訳ないことしたなぁ、と。
相当困らせたと自負してます。
私は容姿も良くないし、スポーツもまるでダメ、学校は嫌いでした。自分に自信なんて全くないし。でもなぜか不思議なことに、学級委員や代表委員に選ばれる。何もしなくていいなら、何もしたくないタイプだったのに。ムードメーカーで人気のある一軍の人がやればいいのに、そう思ってました。
ある時、いじめが始まりました。クラスのヤンキーグループ(私は全く部外者ですが)から抜けるの抜けないの、と男子がどこかでリンチを始めるかもしれない、という話が、担任の先生から学級委員と代表委員、4人が呼び出されて聞かされるのです。その次の休み時間、給食の時間から標的にされました「ニキビくせーから出てけよー」って、大声で言われる。
友達だと思っていた人からも一線ひかれる。
もうあまりその頃の肌の状態は自分も覚えていないし、写真も拒否していたので残っていないのですが、心に受けた傷の方を引きずってました。
私には友達っていなかったのかな?
小学校の頃から学校は嫌い。とにかく一刻も早く家に帰りたい。
壁を作り、自分がこれ以上無駄に傷つかないようにする。精一杯、14歳の私が考えたことです。
人間関係は小学生の頃からストレスでした。私の中に深く根を下ろすことになりました。物理的に人と距離をとるだけでなく、心の距離ですね。
そうした心に抱えている課題、課題というか問題ですね。
ネガティブに捉えていることがあると、ストレスですから、身体の不調とともに、肌に出ます。
もちろん、ニキビは体質が関係してます。ですが、今まで食べてきているもの、生活習慣も大きく関係しているし、そうした思考も関係しています。
もし、私がニキビができていても何も気にしない、いつか治るわ、と、おおらかに捉えていて、友人関係も、まぁまぁ学校以外にコミュニティがあって、うまくいっていて、ポジティブで、自己肯定感が高く、スポーツや体を動かすことを積極的にしていて、健康的に毎日過ごして、やりたいことに没頭することができるタイプの女の子だったら、そんなに悩まず、ニキビを克服できたかもしれません。
ところが、人に言われたことを間に受け、なんなら家から一歩も出ないインドア派。考え方もネガティブ「どうせ私にできるわけない、できっこない」が、いつも先行している。失敗したくないから挑戦したくない。さらに、生活習慣もだらしなくて、夕方疲れて寝てしまう。夜は眠くならないから午前2時くらいまで起きている。当たり前だけれど、悪循環で朝は起きられない、その繰り返しでした。
ニキビも治りにくいクレーターも思考が引き寄せます
マイナスな捉えや考え方は、体も心も肌も弱くなるんです。
小さい頃から喉が痛くなる風邪ばかり年に何度もひく。小さい頃から親戚からも「顔色が悪い子だねぇ」とよく言われていました。
アレルギーが酷く、麻疹か何かの湿疹が身体にできて紫色になり入院。
中学生でも夏にだるさと熱が続くようになって血液の状態が悪すぎる、と原因不明で、1回入院しています。蕁麻疹もよく出ていました。鼻血もよく出していたし、私はみんなと違うんだな、そういう経験からも、自分は身体が弱いんだ、と思い込んでいました。
けれど、そうした経験があっても、身体が弱いなんて思い込む必要は全くないわけです。周りから言われたことも、そんなこと気にしなくていい。考え方で、病気に自分から寄っていってしまっていたんです。思考は現実になる。思ったことは、悪いことも病気もニキビも治りにくいクレーターも、どんどん引き寄せます。
両親を24歳と27歳の時に亡くすことになるのですが、まさか、こんなに悪いことって立て続けに起こるもの?信じられませんでした。さらに、愛情たっぷり大切に育ててもらったにも関わらず、私は自分を大切にせず、もうどうせ、努力したって誠実に生きていたって両親みたいに最後、死んでしまうんだ、もうどうでもいいや。うまくいくはずない、と思うようになります。
それは全て私の甘え。そんな考え方で人生がうまくいくはずがない。そう思いませんか?
全部、私の思考癖が蒔いたタネ、自分で蒔いたタネは、責任持って刈り取るしかないのです。
今の自分の考え方を改める
そこから抜け出すには、どうしたら良かったのか?
今、私が過去の自分に伝えられるとしたら【今の自分の考え方を改める】こと。
それが一番先だと伝えます。もっと自分を大切にしよう、世界で一番大切にしなくちゃいけないのはまず自分。こういう考え方も、うまくいっている人たちから聞いたことなんです。
なぜネガティブになるんだろう?
なぜ起こりもしないことで、不安なんだろう?
どんな時が一番幸せ?
本当はどんな自分になりたいの?
こんな風になりたい、っていう人はいる?
その人はどんな人?
なぜ、そうなりたいと思う?
なぜ?なぜ?を繰り返し聞いていって、本当はどうなりたいのか、自分を深堀りしていきます。
うまくいってる人に聞いてみようよって言うかなと思います。
それが1番の近道。
もし、それが無理なのであれば、自分が尊敬する人の本でもいいから、読みあさって、自分にない考え方をインストールしてみたら?と、そんな風に過去の私にアドバイスします。
今の状況から抜け出すことは絶対にできる
私もたくさん肌のことで嫌な思いをしてきたけれど、克服したら、全く違う世界が見えるようになりました。そう思うと、傷つき悩んできたことも、全て意味があって、無駄じゃなかった。
全て今に繋がるための良い経験だったと言えます。
そして、強いて言うなら、私が失敗したなと思うことは、諦めてしまったこと。あの時、やっておけば良かったのに、本当の自分の声を聞かず、できたかもしれないのに、相談もせず、やめたこと。
もし相談していたら、何か道があったかもしれない。自分の中だけで結論を出すって、それは違うんだよと、56年間、生きてきた私は思います。相談していたら、また、全く違う未来にいたのだろうと思います。
「最期まで自分の選択を信じて、正解になるように行動していくしかないですよ」「小さいけれど、日々、自分で選択と覚悟を繰り返してきて、今があるんですよ」
私も人に会いに行き、その人の考え方に触れるようになってから、自分の思考癖がわかり、そうか!と気づいたのです。それも40代も終わる頃です。環境を変えたからなんですよ。
考え方の癖ってなかなか変わりません。気づいたら無意識にネガティブの思考癖に戻っていることが度々ありますけど。その都度、あ、いかんいかん、と意識して修正しています。