
サブシジョン治療がテレビCMでたくさん流れています。そのため、クレーター治療ならサブシジョンが今は主流なのかな?と思われた方も多いかもしれません。
クレーターになっている部分が凹んでいて、その凹みの底が、癒着して硬くなっているので、癒着を剥がして、さらにまたくっつかないようにヒアルロン酸を注入して、凹みが目立たなくなる、というものです。
ただ、皮膚が薄い人は、注意が必要です。私はエステティシャンなので、あくまでも、これはエステティシャンである私個人の見解です。正解かどうはわかりませんが、あまり効果が期待できない治療である可能性が高いので、その理由を説明します。
ニキビの炎症が悪化し、皮膚の真皮層の組織部分がごっそりなくなってしまった結果、その部分はクレーターとなって薄くなっています。皮膚には自然治癒力が備わっていますので、何が起きたか、というと、外部からの刺激に弱くなってしまったところは、表皮が皮下組織にくっつき、やや硬くなって外部からの刺激に守れるように補修したと考えられます。
本来であれば、線維芽細胞というお母さんの細胞が、ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンなどの組織を再生するのですが、皮膚が薄い人は、厚い人よりも線維芽細胞の数が少ないため、再生能力が低いと感じます。
なので、癒着を剥がし、ヒアルロン酸を入れ、再癒着しないようにしたところで、ふっくらと凹んでいた部分が再生するかというと、その癒着の部分に、たくさん線維芽細胞(お母さん細胞)がいなければ、ふっくらと再生はできないと考えられます。
ふっくら元に戻る可能性があるとすれば、皮膚に厚みがあって、癒着している部分であっても、線維芽細胞(お母さん細胞)がたくさんいる場合です。
じゃあ、皮膚が薄い人は、どうしたら良いのか?というと、お肌にハリや弾力を呼び戻し、みずみずしいお肌にする。そうすれば、時間はかかりますが、少しずつ凹んだ周りから、徐々にふっくらとする可能性がある。私はそう考えていて、実際に私のサロンのお客様達は、この考え方でクレーターを目立たなくしていくことに成功しています。